THE FLOWEの花のある暮らし

蛍の夕べ

暑い日続きます。
どうぞ皆さま、体調など崩しませんようお過ごしください。
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さて、先日のこと、
うかい鳥山”へ食事に出かけました。
高尾山のふもとの”うかい鳥山”と”うかい竹亭”は
日本風情や季節を感じたいときなどに
ちょっと足を延ばして
年に1度は訪れる場所です。

いくつもの松明(たいまつ)でのお出迎えの先には
川を渡すように伸びた竹竿に
沢山の風鈴がかかっています。
川に沿って吹く風に風鈴が揺れます。

ついつい新鮮に感じるものばかりに目が向いて
うっかり忘れてしまいそうな日本の夏が
そこかしこに。

現代を生きる私たち。
残念ながら、
たまにこうして日本の文化を再認識する機会が
必要なのかもしれません。
あぁ、素敵です。

陽が落ちるとこんな雰囲気に。

さて、今回なぜわざわざこんなに暑い時に
さらには渋滞が予想される時に
高尾山のふもとを訪れたかと申しますと・・・

6~7月の間、
ここ”うかい鳥山”では(”うかい竹亭”でも)
20時になると
点在する個室も大きなお部屋もお魚の焼き場も、
敷地内のすべての明かりが消え
真っ暗闇の中で
ホタル狩り(ホタル観賞)を行うことができまして、
それを目掛けて随分と前から予約をとっていたのでありました♪

・・・20時まであと10分。
お部屋からではよく見えないかしらぁ、と、
暗闇になる前に、
こちらの、お部屋近くの池までお散歩がてら移動。

しばらくすると、
↑こちらの灯りはぱっと全て消え、
一瞬にして真っ暗闇。
(もちろん、携帯撮影厳禁。
携帯ブルーライトが点灯しようものなら大ひんしゅくとなります。)

暗闇に目が慣れる前に
一つ、二つとホタルの光が浮遊し始めました。
それぞれが描く光の弧は
ふわりふわりゆらゆら、優雅でそして幻想的。

いにしえの人々もこうして夏の夜を楽しんでいたのかしらと思うと
何とも感慨深く
心満たされた夕べとなりました。

・・・そして
一斉に明かりが灯った瞬間!
誰もが現実に引き戻され
私の場合は、
ホタルに魅せられてすっかり忘れていた
牛肉の炭火焼きがまだ残っていることを思い出し、
別の意味で再び心は満たされることと相成りました♪





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